HDDからSSDへの換装で使われてきた定番ソフト「Macrium Reflect」。現在は30日間の無料トライアルで全機能が使えます。
本記事では、トライアル版のインストールからクローン作成、起動確認、トラブル対処まで手順を解説します。
- Macrium Reflect X Homeの30日間トライアルを使えば、クレジットカード不要でSSDへのクローンが無料で完結する。公式サイトでアカウントを作成し、「Download Trial」からインストーラーを入手する。
- クローン前にSSDの容量がHDDの使用容量を上回っているか、パーティション形式(GPT/MBR)が一致しているかを確認しておくと、作業中のトラブルをほぼ防げる。
- クローン後にWindowsが起動しない場合は、BIOSの起動順序でSSDが最上位になっているかを最初に確認する。それでも解決しない場合はクローンをやり直し、ソースのパーティションをすべてコピーできているかを確認する。
Macrium Reflectとは?できることと現在の入手方法
Macrium Reflectの基本概要と用途
Macrium Reflectは、英国Paramount Software社が開発したディスククローン・バックアップソフトです。
HDDやSSDの内容をまるごと別のディスクにコピーする「クローン作成」と、圧縮して保存する「イメージバックアップ」の両方に対応しています。
SSD換装での主な使い方は、今使っているHDDの中身をそのままSSDに移す「クローン作成」です。OSやアプリ、設定を全部引き継いだ状態でSSDから起動できるので、Windowsの再インストールが不要になります。
メグルテ編集部クローンの精度と安定性が高く、Windows環境でのシステム移行ツールとして長年使われてきた実績があります。
現在の入手方法|30日間トライアルで使う
以前は無料版(Free Edition)が提供されていましたが、2024年1月1日をもってサポートは終了しました。
現在は、公式サイトでアカウントを作成すると「Reflect Home」を30日間のトライアルとして無償で利用できます。クレジットカードの登録は不要です。
トライアル版は最新エンジン「Reflect X」が搭載されており、有料版と同等の機能を30日間利用できます。
| 項目 | 30日トライアル | 有料版(Home) |
|---|---|---|
| ディスククローン | ○ | ○ |
| ディスクイメージ作成 | ○ | ○ |
| スケジュールバックアップ | ○ | ○ |
| 差分・増分バックアップ | ○ | ○ |
| レスキューメディア作成 | ○ | ○ |
| 30日経過後の継続利用 | × | ○ |
「1回だけSSD換装に使いたい」という用途であれば、トライアル期間内に作業を完了させれば費用はかかりません。
Macrium Reflect X Homeのインストールと初期設定
ダウンロード手順(トライアル版の入手方法)


トライアル版は公式サイトでアカウントを作成してからダウンロードします。手順は以下のとおりです。
- 公式サイトにアクセスし、アカウントを作成する。メールアドレスのほか、GoogleアカウントやMicrosoftアカウントでも登録できます。
- 左メニューの「Downloads」を開き、「Reflect Home」カードの「Download Trial」をクリックしてインストーラーを入手する。
- ダウンロードしたインストーラーを実行し、セットアップを進める。
公式サイトの表示は英語ですが、インストーラーは日本語に対応しています。セットアップ開始後は日本語で進められます。
インストール時の注意点




インストーラーを起動すると言語選択画面が表示されます。「日本語」を選んで「次へ」を押せば、以降の画面はすべて日本語で表示されます。
セットアップの途中でライセンスキーの入力画面が表示されます。ここでは「30日間のトライアル」にチェックを入れることで、ライセンスキーを入力せずにそのまま次へ進めます。



カスタムセットアップは、SSD換装のためにクローンを作成するだけであれば、どれもチェックする必要はありません。
私は利便性のために、デスクトップにショートカットだけを作成しました。
初回起動時に確認すべきこと
起動すると、接続されているディスクの一覧が画面に表示されます。タイトルバーにはライセンスの期限日とバージョンが表示されます。クローン元のHDDとクローン先のSSDが両方ともここに表示されていることを確認してください。
片方しか表示されていない場合は接続不良の可能性があります。USBケーブルや接続ポートを確認して、ソフトを再起動してみてください。両方のディスクが表示されていれば、クローン作業に進む準備が整っています。
Macrium ReflectでSSDクローンを作成する手順


クローン前の準備と確認ポイント
作業を始める前に、以下の3点を確認しておきます。
クローン先SSDの容量
クローン先のSSDは、クローン元の使用容量より大きい必要があります。
Windowsの「エクスプローラー」でCドライブを右クリック→「プロパティ」を開き、使用中の容量を確認してください。この数値がSSDの容量を超えていると、クローンは途中で失敗します。
ディスクの接続確認
SSDをUSB変換アダプタやSSDケースでPCに接続し、Macrium Reflect X Homeの起動画面にディスクとして表示されていることを確認します。
M.2(NVMe)SSDを使う場合は、NVMe対応のUSB変換アダプタが必要です。SATA用のアダプタではNVMe SSDを認識しないので注意してください。
パーティション形式の確認
クローン元とクローン先のパーティション形式(MBRまたはGPT)は一致している必要があります。
Windowsの「ディスクの管理」を開き、対象ディスクを右クリック→「プロパティ」→「ボリューム」タブで確認できます。Windows 10・11のUEFI環境であれば、通常どちらもGPTになっています。
クローンを実行する手順
準備が整ったら、以下の手順でクローンを開始します。
- Macrium Reflect X Homeを起動し、ディスク一覧からクローン元のディスクを確認する。
- クローン元ディスクの下にある「このディスクのクローンを作成…」をクリックする。
- クローンダイアログが開く。上段の「ソース」にクローン元ディスクが表示されていることを確認する。
- 下段の「格納先」エリアにある「クローンを作成するディスクの選択…」をクリックし、クローン先のSSDを選ぶ。
- 格納先にSSDのパーティション構成が表示されたら、上部の「コピー」ボタンをクリックする。ソースのパーティションが格納先にコピーされます。
- 内容を確認したら「次へ」をクリックしてクローンを開始する。
手順4でクローン元と先を誤って逆に選ぶと、HDDのデータがSSDで上書きされます。ディスク名・容量・ラベルを必ず確認してから進めてください。
クローン実行中と完了後の確認
クローンの所要時間は、データ量と接続方式によって異なります。データ量が100GBでUSB 3.0接続であれば、20〜30分が目安です。実行中はほかの操作をせず、完了メッセージが表示されるまで待ってください。
完了したらMacrium Reflect X Homeを閉じ、PCをシャットダウンします。次のステップでは、SSDを内蔵ドライブに取り付け、Windowsが起動するかを確認します。
Macrium Reflectでのクローン後にやるべき設定と確認
SSDに交換してWindowsを起動する
クローンが完了したら、SSDをPCに取り付けてください。ノートPCの場合は底面カバーを外し、HDDをSSDに差し替えます。デスクトップPCの場合は、SATAケーブルと電源ケーブルをSSDに接続してください。


取り付けが完了したら電源を入れ、すぐにBIOS/UEFI設定画面を開いてください。起動時に押すキーはメーカーによって異なります。
| メーカー | BIOS起動キー |
|---|---|
| ASUS | F2 または DEL |
| Dell | F2 |
| Lenovo | F1 または F2 |
| HP | F10 または ESC |
| 富士通 | F2 |
| NEC | F2 |
BIOS設定画面に入ったら、「Boot」または「起動順序」の項目を開き、クローン先のSSDが最上位に設定されていることを確認します。設定を保存して再起動し、Windowsが通常どおり起動すれば、クローンは成功したといえます。
「No Boot Device」などのエラーが出た場合は、BIOSの起動順序でSSDが選択されていない可能性があります。あるいは、クローン時に起動パーティションがコピーされていない可能性もあります。
後者の場合はMacrium Reflect X Homeでクローンをやり直し、ソースのパーティションをすべてコピーしているかを確認してください。
パーティション拡張でSSD容量を最大化する
クローン直後は、SSDに未割り当て領域が残る場合があります。これは、パーティションがクローン元と同じサイズでコピーされるためです。
クローン先のSSDのほうが容量が大きいと未割り当て領域が発生し、そのままではSSDの全容量を使えません。そのため、領域を拡張する作業が必要です。
- スタートメニューを右クリックし、「ディスクの管理」を開く。
- Cドライブを右クリックして「ボリュームの拡張」を選択する。
- ウィザードに従い、未割り当て領域を統合する。
「ボリュームの拡張」がグレーアウトして選択できない場合は、Cドライブと未割り当て領域の間に別のパーティションがある可能性があります。
この場合はMacrium Reflect X Homeのクローン画面に戻り、クローン先のパーティションサイズを手動で調整してから、クローンをやり直すのが確実です。
旧HDDの処理と容量不足への対処
SSDから正常に起動できたら、旧HDDの扱い方を決めます。クローン元のデータはそのまま残っています。混同を避けるため、旧HDDをフォーマットしてバックアップ用として再利用するのが一般的です。
「ディスクの管理」で対象ディスクを右クリックし、「ボリュームの削除」を選びます。続けて「新しいシンプルボリューム」を作成すると、初期化できます。
フォーマット前に必要なデータが残っていないか確認してから実行してください。
クローン先のSSDがクローン元より容量が小さい場合は、事前に使用領域を減らす必要があります。動画ファイルや一時ファイル、ブラウザキャッシュなど容量の大きいデータは、削除するか外付けストレージに移してください。
そのうえで、クローンを実行してください。Windowsの「ディスククリーンアップ」を使うと一時ファイルをまとめて削除できます。



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Macrium Reflectでクローン後に起動しない・認識されない場合の対処法
Windowsが起動しない場合の原因と対策
クローン後にWindowsが起動しない場合、原因はほぼ以下の3つに絞られます。
BIOSの起動順序が変わっていない
最も多いケースです。BIOSを開き、「Boot」メニューで新しいSSDが最上位になっているかを確認してください。
旧HDDがまだ接続されている場合、そちらが優先されて起動に失敗することがあります。一時的に旧HDDを取り外して起動を試すと原因の切り分けができます。
起動パーティションがコピーされていない
クローン時にソースのパーティションを一部しかコピーしなかった場合、Windowsの起動に必要な領域(EFIシステムパーティションやMSR)が欠けている可能性があります。
Macrium Reflect X Homeでクローンをやり直し、ソースディスクのパーティションをすべて格納先にコピーしてください。
MBRとGPTの形式が一致していない
クローン元がGPTでクローン先がMBR、またはその逆になっている場合、起動できません。
「ディスクの管理」でそれぞれの形式を確認し、一致していなければMicrosoft公式ツール「MBR2GPT.exe」でクローン元の形式を変換してからやり直してください。
SSDが認識されない・容量が正しく表示されない場合
クローン作成後にSSDが認識されない場合、まず「ディスクの管理」で状態を確認します。
「未割り当て」と表示されている場合は、パーティションの作成が必要です。パーティションは存在するのにエクスプローラーに表示されない場合は、ドライブレターが重複している可能性があります。
未割り当ての場合は、パーティションを作成してフォーマットしてください。
パーティションがあるのに表示されない場合は、「ディスクの管理」で対象のボリュームを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」から別の文字を割り当ててください。
USB変換アダプタやSSDケース経由で接続している場合、接触不良が原因のこともあります。別のUSBポートやケーブルで再接続すると改善することがあります。
それでも認識されない場合は、別のPCに接続して動作を確認すると、SSD本体の問題か、接続環境(USB変換アダプタやケースなど)の問題かを切り分けられます。
容量が正しく表示されない場合は、クローン時にパーティションサイズが調整されていない可能性があります。
「ディスクの管理」から「ボリュームの拡張」を実行するか、Macrium Reflect X Homeでクローンをやり直してパーティションサイズを手動で設定してください。
エラーが出た場合の対処と別ソフトでの代替
クローン中に読み取りエラーが発生した場合は、クローン元のHDDに不良セクタがある可能性があります。
まず「CrystalDiskInfo」などの無料ツールでディスクの健康状態を確認してください。注意や異常が表示されている場合は、データをバックアップしてから再試行してください。
何度試してもクローンが途中で止まる場合は、別のソフトを試すのも一つの方法です。「AOMEI Backupper」は完全日本語対応で操作しやすく、システムクローンにも対応しています。
ただし、無料版ではシステムディスクのクローンに制限があることがあるため、インストール前に最新の仕様を確認してください。
Macrium Reflectでよくある質問
- Macrium Reflect X Homeのトライアル版は本当に無料で使えますか?
クレジットカードの登録は不要で、メールアドレス(またはGoogleアカウント・Microsoftアカウント)でアカウントを作成するだけで30日間無料で使えます。30日を過ぎると機能が使えなくなりますが、自動課金はされません。
- 以前の無料版(Free Edition)はまだ使えますか?
インストール済みの環境であれば引き続き動作しますが、2024年1月1日にサポートが完全終了しており、セキュリティ更新も止まっています。これから新たに使い始める場合は、30日間トライアル版を使うことを推奨します。
- クローン後にWindowsが起動しない場合はどうすればいいですか?
まずBIOSの起動順序を確認し、クローン先のSSDが最上位に設定されているかを確認してください。それでも起動しない場合は、クローン時に起動パーティションがすべてコピーされていない可能性があります。Macrium Reflect X Homeでクローンをやり直し、ソースのパーティションをすべて格納先にコピーしてください。
- クローン元より容量の小さいSSDにも移行できますか?
クローン元の使用容量がクローン先のSSD容量を下回っていれば可能です。事前に不要なファイルを削除して使用容量を減らしてから実行してください。使用容量がSSD容量を超えているとクローンは失敗します。
- クローンにかかる時間はどれくらいですか?
データ量と接続方式によって異なります。100GBのデータでUSB 3.0接続の場合、目安は20〜30分です。データ量が多い場合や接続速度が遅い環境では1時間以上かかることもあります。
- M.2(NVMe)SSDへの換装にも使えますか?
使えます。ただしNVMe SSDをUSB接続でPCに認識させるには、NVMe対応のUSB変換アダプタが必要です。SATA用のアダプタではNVMe SSDを認識しないため、購入時に対応規格を確認してください。
- レスキューメディアは必ず作成する必要がありますか?
必須ではありませんが、作成しておくと安心です。Windowsが起動しなくなった場合でも、レスキューメディアから起動してクローンや復元の作業ができます。後からでも作成できるので、時間のあるときに用意しておくことをお勧めします。







